1. ジムカーナってなんですか?
  2. ジムカーナを始めたいのですが、どうすればいいですか?
  3. ジムカーナを始めるのに、必要なものはなんですか?
  4. 今乗っている車は、スポーツタイプではないのですが、ジムカーナはこの車ではできないのですか?
  5. ライセンスは必要なのですか?
  6. ジムカーナを始めるのにどれくらい改造する必要がありますか?
  7. どういうところでできますか?
  8. 安全ですか?
  9. 走行で注意することはなんですか?
  10. ジムカーナ大会(競技会)に出たいのですが
  11. レギュレーション&クラス分けはどうなってるのですか?
  12. ジムカーナで使えるタイヤは?
  13. クラブ(チーム)に入る必要はありますか?
  14. チームの選び方は?

  1. ジムカーナってなんですか?

    車の運動会」が語源で、誰でもどんな車でも気軽に参加できる、いちばん身近なモータースポーツです。
    「ジムカーナ」とは聞き慣れない言葉ですが、日本でもっとも競技人口が多いモータースポーツといわれていて、基本的にはJAF(日本自動車連盟)公認の自動車競技ですが、最近では非公認の草ジムカーナ大会が大変な盛り上がりを見せています。
     多くのジムカーナ競技では、広い舗装路面(駐車場のようなところ)にパイロン(工事現場で使うコーン型の置物)でコースを作り、1台ずつ走ってそのタイムを競います。また、ミニサーキットやカートコースを使って、部分的にパイロンを置くなどしてコースが設定されることもあります。この場合でも複数のクルマが混走することはなく、あくまで1台ごとのタイムを競うタイムトライアル競技です。
     ジムカーナはサーキットアタックと比べると速度域は比較的遅く(通常は3速以下)、他車との接触の危険もほとんどないため、比較的安全なモータースポーツといえます。
    しかし、速く正確に車を操るために高い運転技術が要求されるのは、他のモータースポーツと同様です。車の「曲がる」「止まる」といった基本的な運転技術を安全に低コストで追求することができ、「限界で車を操る楽しさ」や「ライバル(あるいは自分自身)と1/100秒を競い合う楽しさ」を気軽に体験することができる「ジムカーナ」を、あなたも体験してみませんか?


  2. ジムカーナを始めたいのですが、どうすればいいですか?

     とにかく一度,ジムカーナ練習会に参加してみましょう。練習会の情報はジムカーナショップやジムカーナ関係のホームページをたどると、いろいろ見つかります。1日の練習会で必要な金額は土日で10、000円前後、平日だと5000円〜8000円くらいです。普通は平日の方が値段も安く、人も少ないのでたくさん走れます。また初心者の方でしたら、できるだけ単純なコースを繰り返し走れて、インストラクターや経験者に気軽に教えてもらえるような練習会をオススメします。練習会情報はココ
     詳しいことは、是非当店へおいで下さい。分からないことなど丁寧にお教えいたします。


  3. ジムカーナを始めるのに、必要なものはなんですか?

    普通自動車運転免許証
    ナンバー付きの車
      ノーマル車でもちゃんと整備されていればOK!基本的にうるさくない車。
    ヘルメット
      競技に出場するなら『JIS C種』規格以上のもの(SNELLなら可)が必要ですが、
      練習会ならあまりうるさくは言われないはず。耳が覆われない工事用ドカヘル等は不可です。
    グローブ
      レーシンググローブがベストですが、指の出ないもので滑りにくいものならOKです。
      スキーグローブや軍手は滑ったりして危険なので不可です。

      レーシングシューズがベストですが、履きなれた靴底の薄い物ならばOK。
      デッキシューズなども意外といいようです。もちろんサンダルとか下駄は不可です。

    その他、当日必要になる物は、長袖長ズボン、ビニールテープかガムテープ(布製)、お弁当、飲み物(夏場は超重要!)、くらいです。
    また、あって便利なものは、荷物を降ろすビニールシート、折りたたみ椅子、雨具、テント等。


  4. 今乗っている車は、スポーツタイプではないのですが、ジムカーナはこの車ではできないのですか?

    ジムカーナはどんな車でもできます。AT車や軽自動車、あるいはワゴン車がジムカーナ大会に出場してきて大活躍!なんてことも珍しくありません。特にG6ジムカーナなどの草ジムカーナ大会では、いろいろな車が出場してくるので見ていてもとても楽しめます。
    ただし、RV車等の車高の高い車は、運が悪いと転倒の恐れがあるので注意が必要です。
    「公認ジムカーナ大会に出場して勝つ!」ことを目的とするのなら、有利な車はおのずと限られてくるのですが、「車を思いどうりに動かして楽しむ!」あるいは「今の車で運転技術を磨きたい!」ということであれば、どんな車でもOKです。


  5. ライセンスは必要なのですか?

    JAF公認のジムカーナ大会に出場するのであれば国内B級ライセンスが必要ですが、練習会やG6や味スタなどの非公認の大会に出るのであれば、普通自動車運転免許証があればOKです。
    またJAF公認のジムカーナ大会でも「クローズドクラス」であれば、国内B級ライセンスがなくても出場できます。



  6. ジムカーナを始めるのにどれくらい改造する必要がありますか?

    もし、まったくジムカーナの経験が無い方でしたら、車の改造はなにもせずそのまま始めてOKです。
    最初はノーマルでも十分ですし、将来公認競技に出場することを考えると、レギュレーションで改造が制限される場合があるので、あまり派手な改造は逆にオススメできません。
    特にエンジン等のパワーアップに関する改造は注意が必要です。

    何回か練習会に出て、いまいち車の動きが悪いとか、サイドターンがうまく出来ない等で改造したいと思うようになったら、その部分に少しずつ手を加えていくのが良いと思います。
    現在主流になりつつあるNクラスのレギュレーションで許可された範囲で、車をよりいっそう楽しく動かすための一般的な改造ポイントを挙げますと…

    ブレーキパッド
      ジムカーナの醍醐味の一つ「サイドターン」は、決まるとジムカーナの楽しさが倍増しますが、サイドブレーキが確実にロックしないとターンが非常に難しくなるだけでなく、「悪い癖」が付いてしまう場合さえあります。
    リアのブレーキパッドはジムカーナ用メタルパッドへの交換をオススメします。

    LSD
      一般的にノーマルのデフの場合、コーナリング中に内側のタイヤが浮くと内側のタイヤだけが空回りして前に進まなくなってしまいます。外側のタイヤを駆動させるためには、左右のタイヤの回転差を制限するLSD(リミテッド スリップ デフ)が必要になります。LSDは機械式のものが超オススメです。交差点などでバキバキ音がしたり、こまめにLSDオイルの交換が必要になったりして大変な面もありますが、それを上回る「圧倒的な楽しさ!」が得られるはずです。

    足回り
      競技に特化した減衰力特性がキッチリと設定されているジムカーナ用のショックが良いです。中でも、一人一人の要求に細やかに対応できるAZURさんのスーパーオーリンズは、一般道での乗り心地も良くて超オススメです。

    バケットシート&4点式シートベルト
      スポーツドライビングには、「正確な操作」だけでなく「車の動きを正確に感じ取る」ことが要求されます。強烈なGで体が動いてしまってはどうにもなりません。マンマシーンインターフェイスであるバケットシート&4点式シートベルトは、考えようによっては最も重要なパーツといえます。バケットシートは体にフィットするフルバケットタイプ、シートベルトは3インチ幅のフルハーネスタイプ(真ん中のバックルすべてのベルトが固定されるタイプ)がオススメです。

    エンジンマウント・ブッシュ類
      アクセルを踏んだときにエンジンが揺さぶられると、レスポンスが悪くなるために車のコントロールが難しくなるだけでなく、ドライブシャフトやミッションなどに無理な力がかかってしまい、思わぬトラブルを招くことがあります。同様にサスペンションアームなどのブッシュ類がへたっていると、車の動きが曖昧になり、やはりコントロールが難しくなったりジャダーが出たりします。エンジンマウントやブッシュ類の強化はとても大切なので、室内の騒音は大きくなってしまいますが、できれば強化品にしましょう。ただし、マウント・ブッシュ類はクラスによっては材質等が制限されている場合があるので、注意が必要です。


  7. どういうところでできますか?

    ジムカーナの練習会は、普通は専用のジムカーナ場で行われていますが、まれに駐車場などを閉鎖して行う場合もあります。
    中でも関東にあるプロフォースから比較的近くて盛んに練習会や競技会が行われているジムカーナ場をいくつか紹介します。
    富士スピードウエイ  (静岡県)
     富士スピードウェイ本コースの北側に新設されたジムカーナ専用スペース。
     比較的幅が広く、路面はフラットで、サーキット舗装のためとてもグリップが高く、ハイスピードからテクニカルまで幅広いコース設定が可能です。ここで行われる練習会としては、AZURさんの秒殺トレーニングがとても有名です。
     また、7番、15番パーキングのように駐車場を貸し出して開催されることもあります。
    浅間台スポーツランド(ASL) (千葉県)
     直線で3速に入ることもある、南関東を代表する縦長のハイスピードコース。
     パイロンセクションとコースセクションがミックスされた複合コースで、各県戦シリーズや地区戦も開催されています。路面に若干癖があり、特に雨の日は「浅間台スケートリンク」と呼ばれるくらいよく滑ります。

    その他、群馬サイクリングスポーツセンター、筑波サーキット、宝台樹スキー場などでも行われています。


  8. 安全ですか?

    ジムカーナは他のモータースポーツと比べると比較的速度域が低く、また、レースと違って他車と混走しないため接触の可能性も低いです。(前走車がトラぶって立ち往生してしまってそこへ突っ込むとか、スタート待ちの車に突っ込むとかしなければ。)
    万一コントロールを失っても十分に広いエスケープゾーンが確保されている場合が多いので、モータースポーツの中では、比較的安全だといえます。
    とはいえ、やはり1トン前後の車を全開で走らせるのですから、それなりに危険を伴います。
    そこでジムカーナの練習会や大会では、ドライバーや車の安全装備を義務づけ、会場の安全対策に気を配り、コースレイアウトを配慮することで、可能な限り安全性が高められています。
    したがって、何が飛び出してくるかわからない狭い裏道などでスピードを出したり、峠道や首都高などの一般道を攻めたり、あるいは睡眠不足で長距離ドライブすることと比べれば、ジムカーナは圧倒的に安全と言えます。


  9. 走行で注意することはなんですか?

    走行時の服装は、長袖、長ズボンで肌が露出していないことが基本です。
    シューズは普通のスニーカでもOKですが、踵のないサンダル等は不可です。

    車に乗り込む前に、ボンネットやトランクやドアがちゃんと閉まっていることを確認してください。また、運転席はもちろん、人が乗っている側の窓は閉まっていなければなりません(万が一転倒事故があった場合に、窓から手や頭が出ると大怪我につながるため)。
    これらのどれかでもNGの場合、または走行中にドア等が開いてしまった場合などは、赤旗が振られ走行を止められてしまいます。

    シートベルトをして、ヘルメットのあごひもを締め、グローブをはめます。長袖でも腕まくりはNGです。深呼吸をして落ち着いてスタートラインに着きます。ヘルメットで視界が悪く、また作業中の人も多く危険なため、スタート前とゴール後は最徐行です。
    走行中はオフィシャル(コースの脇のポストにいる人)の旗に十分気をつけます。ジムカーナで特に重要な旗は…

    赤旗:車両トラブル等なんらかの緊急事態です。ボンネット等が空いている場合も提示されます。
        直ちに車を停止させてオフィシャルの指示を待ちます。
    黄旗:パイロンタッチ、あるいはその疑いがある場合に振られます。
        停止する必要はなく、そのまま走り続けてかまいません。
    黒旗:ミスコースした場合に振られます。
        競技中ならば、そのまま速やかにゴールへ戻らなければなりません。
    緑旗:コース上の問題がなくなったときに振られます。

    また、競技会や練習会は決められた時間(タイムスケジュール)にしたがって進行します。受付や走行準備が忙しいので、朝は特に十分な時間の余裕が必要です。ジムカーナは異常に朝が早いので、前日は早く寝ましょう。大会の日に万が一遅刻した場合、通常は失格になってしまいますし、なんとか間に合わせようと会場までの道をあせって飛ばすのは大変危険です。


  10. ジムカーナ大会(競技会)に出たいのですが

    まずは、自分のレベルにあった大会(競技会)を選びます。
    JAF公認のジムカーナ競技会は、そのレベルに応じて、「全日本」を頂点に「地区戦/チャンピオンシリーズ」「ミドルシリーズ」「県戦/フレッシュマンシリーズ」が設定されています。JAF公認の競技会に出場するには国内B級ライセンスが必要で(クローズドクラスは除く)、また事前にレギュレーション(改造範囲などを定めた大会のルール)をよく調べて、自分の車がどのクラスに相当するかを知る必要があります。場合によっては、レギュレーションに合わせるために、改造パーツをノーマルに戻したりしなければなりません。
    非公認の草ジムカーナ大会や、JAF公認競技会でもクローズドクラスがあれば、陸運局の車検に通る車(整備不良車はNG)、普通自動車免許、ヘルメット、グローブ、長袖長ズボン、運動靴…があれば通常は出場できます。もし、初めてジムカーナの大会に出場するのであれば、まずは県戦のクローズドクラスか非公認の草ジムカーナ大会がオススメです。

    次に、ジムカーナ大会の日程や申込期間、クラス分けやレギュレーション等をよく調べます。大会の詳細は、各大会の主催者のホームページで調べるのが一番確実です。エントリー用紙等のダウンロードができたり、またネット上での申し込みやエントリー代の振込みまで可能な場合もあります。申し込みが受理されると、通常は大会前に参加受理書が届きますので、当日忘れて行かないように注意しましょう。


  11. レギュレーション&クラス分けはどうなってるのですか?

    JAFやJMRCの公式戦のレギュレーションについては、本来はJAFの「国内競技車両規則」を熟読する必要があるのですが・・・なかなか難解です。現実的には、ジムカーナ車両を扱っているショップや練習会等で詳しい人に教えてもらった方が早いです。(判断が難しい場合もありますので、基本的には自己責任となりますが…)
    この「国内競技車両規則」によると、ジムカーナ車両は改造の度合いから次のように区分されています。 

    【PN車両 】
    現在、主流になりつつある(?)メインのカテゴリーです。改造範囲は大きく制限されていて、基本的には「国内競技車両規則」に「○○しても良い」と明記されてること以外は、全てNGとなります。
    LSD、クラッチ(フライホイールは場合によりOK)、サスペンション(ピロアッパーマウントはNG)、マウント・ブッシュ類(材質が同じもの)、プラグ、プラグコード、ブレーキパッド、シート、シートベルト、ステアリング、タワーバー(条件あり)、エアクリーナーエレメント…以外の変更は基本的に不可となります。そのほかに最低重量制限(基本的にカタログ値以上)や、使用できるタイヤサイズの制限(幅:カタログ値+10mm、径:カタログ値+1インチ)等もあります。
    (ご注意:レギュレーションの解釈やそれに基づく改造等は、個人の責任でお願いします。)

    【B車両 】
    陸運局の車検に通る車ならば基本的にOKです。ただし、シートの取り外し等で乗車定員が変わっていたり、軽量化によって車両重量が大幅(5ナンバー車で±50Kg以上、3ナンバー車で±100Kg以上)に変わっている場合には、改造車検が必要になる場合がありますので注意が必要です。

    【SA車両 】
    N車両規則に加え、吸排気系、ピロボール、マウント・ブッシュ類(材質変更可)等の改造及び、多少の軽量化(FRPボンネット、内装はがし等)が許されます。(最低重量制限あり)

    【SC車両 】
    ナンバーなし車両。さらに改造範囲が広くなります。

    【D車両 】
    改造は、ほとんど無制限。現在はフォーミュラタイプが主流です。
    BRIDE☆YT37☆ASUR
    フォーミュラ車が、目の前を疾走します!


    公式戦(各県戦など)では、基本的にはこの車両区分によってクラス分けされます。(各県によって多少アレンジされる場合もあります。詳しくは各県のジムカーナ部会ホームページ等を参照してください。)
    例えば「JMRC神奈川シリーズ」では、クラスは大まかに、B車両で競う「NTクラス」と、PN車両で競う「PNクラス」に分けられ、さらに排気量や駆動方式で細分化されています。
    この他にも、ノーマルタイヤ限定で国内B級ライセンスがなくても出られる「CLクラス」、B車両で女性ドライバー対象の「Lクラス」等があります。


  12. ジムカーナで使えるタイヤは?

    Sクラスではセミレーシングタイヤと呼ばれる自動車競技用タイヤが使用可能です。一般公道でも一応履けますが、非常にグリップが高く、減るのも非常に早いタイヤです。限界が非常に高く異次元のコーナリングGを体験できますが、タイヤ代はもちろん、車にも強い負荷がかかるので、車のメンテナンスを含めるとランニングコストは比較的高くなってしまいます。
    これに対して、一般的な公道用スポーツラジアルタイヤは「ノーマルタイヤ」あるいは「ラジアルタイヤ」といって区別されます。以前、ジムカーナといえばSタイヤが主流でしたが、現在では経済的なノーマルタイヤクラスが主流になりました。
    但しノーマルタイヤと言っても種類による使用制限はあります。参加する競技会の特記書で確認して下さい。


  13. クラブ(チーム)に入る必要はありますか?

     練習会や非公認の大会に出るだけでしたら、クラブやチームに入る必要はありません。また、現在はチームに所属していなくても国内B級ライセンスが取得できるので、公認の競技会に出ることもできます。

     しかしジムカーナを楽しく長く続けるには、車やドライビングのことについて話し合ったり、練習会や大会の情報を教えてもらったりできる仲間の存在がとても大切です。
    チームに所属すると、このような仲間やドライビングの先生(師匠)が増えるだけでなく、チーム主催の練習会費が割安になったり、公認の大会に出場する場合にはエントリー代がJMRC共済(生命保険)分安くなったりします。
    また、チームには「国内競技車両規則」が備えられていて、一般的にはとても難解な「レギュレーション」についても気軽に教えてもらうことができます。


  14. チームの選び方は?

     チームによって競技への取り組み方や雰囲気が多少違ったりしますので、いろいろな練習会に参加したり競技関係ショップに行ったりして、気に入ったチームに入るのが良いと思います。
    ただ、チーム間の交流は結構ありますし、入会や脱退は本人の自由ですので、そんなに神経質になることはないと思います。また、複数のチーム掛け持ちOKなチームもあります。

     プロフォースでもTrialers Team Forceというチームを立ち上げています、チーム員随時募集中です。詳しくはココ


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